6日に今シーズン4例目の高病原性鳥インフルエンザ発生が確認された新潟県内では、その影響が深刻になっています。
新潟市西区では、『卵の入荷はきょうが“最後”』だというスーパーマーケットも出ています。
【記者リポート】「高病原性鳥インフルエンザが、私たちの食卓を直撃しました。卵の供給量が不安定だということで、こちらのお店では『1人1パック限定』となっています…」
新潟県産の卵を主に取り扱っているそうですが、7日になって卵の購入制限に踏み切りました。
【記者リポート】「今、こちらのお店で最後の入荷だという卵が店頭にやってきました。8日からは新たに卵が入ってこないということです…」
開店から52年、これまで経験したことのない『卵の入荷ストップ』が現実のものとなりました。
【いちまん 高井栄二朗店長】「7日入荷分でもう納品できなくなります、と連絡がきて…。卵はあって当然のものだから、ないっていうのが想像つかないし、経験したことないし、どうしましょうと…」
7日は通常の量を入荷できましたが、8日以降の入荷はゼロ。
店頭から卵が“消える”異例の事態です。

全国の養鶏場で高病原性の鳥インフルエンザ発生が相次ぎ、もともと卵の品薄状態が続いていた中で、新潟県内では今シーズン4例目となる高病原性鳥インフルエンザ発生が6日に胎内市の養鶏場で確認されました。
飼育している68万羽が処分対象となり、7日正午までに13万2400羽が処分されています。

卵の卸売業者では、7日の分は在庫をかき集めて配達したということですが、8日以降の見通しは立っていません。

【卸売業者】「いろいろと取引先で回せるかどうか連絡しているんでが、やっぱり全国で品薄の状態なのでどこも回せないみたい。もうこれから先どうしようかっていう…」

お客さんも、この事態に驚きを隠せません。

「最後ってことはもう入らないっこと?困ります」
「卵がない生活って考えられないね。毎日使いますね。でも、買い置きしても賞味期限があるし…」

卵不足の影響は、店頭で人気のオリジナル惣菜にも及んでいます。
卵焼き…、揚げ物の衣…、人気商品の多くで卵を使っています。

【いちまん 高井栄二朗店長】「その分も安定して確保したいんだけれど、全く見通しが立たない状況で、目の前が真っ暗みたいな感じ」

農林水産省では「卵の供給が安定するには半年、あるいは1年近くかかるかもしれない」との見方を示していて、食卓への影響は長引きそうですが、新潟県内外を問わず、仕入れる場所によって店頭への入荷状況は異なりますので、駆け込んで買ったり、買い占めたりする行動は控えることが大切です。
