家計を苦しめる値上げラッシュの春。帝国データバンクによりますと、この4月に値上げされる食品の品目の数は「2798」。一方で今しかない『意外なチャンス』も見えてきました。
新潟県 三条市にあるスーパーでは開店の1時間半前、慌ただしく値札の張り替え作業が行われました。

【スーパーマルセン 太田雅悠 専務】「これは2月の月間の価格(税抜き138円)なんですけど、4月になってしまうと199円、税込み214円になってしまうので…」

ほかにもマヨネーズが30円アップ、即席ラーメンが40円アップなど、取り扱う食品およそ150品目が値上げの対象です。

【スーパーマルセン 太田雅悠 専務】「消費者が買いづらいような状況になってしまうってなると、スーパーとしては売上にもかなり関わってくる」
帝国データバンクによりますと、この4月に値上げされる食品は2798品目。ひと月で2000品目を超えるのは去年10月以来です。

分野別ではマヨネーズやドレッシングなどの「調味料」が1514品目と最も多くなっています。

【買い物客は】「ドレッシングとか高いものはあまり買わないで自分で作る。主婦同士で話して倹約術 頑張っています」

【買い物客は】「工夫して手作りで作った方がいいのかなとか、今ネットとか見ると簡単にできるようなのがあるじゃないですか」

ただ、店内をよく見ると、税抜き199円に値上げされたはずのカップラーメンがなぜか138円に。

61円も安いそのわけは…
【スーパーマルセン 太田雅悠 専務】「4月に値段が上がっちゃうって情報の前に、もうチラシを発注していると変更がきかない」

今月前半の特売品は、値上げを知る前に計画されたものだからです。
【スーパーマルセン 太田雅悠 専務】「チラシだけは先月先々月計画してるものが入りますので、まだお得にお買い物ができるんじゃないかなと」
チラシをよく見て『特売のタイミング』を見極めることが、家計を守る鍵になりそうです。
新潟県内の交通機関も値上げです。佐渡汽船では船舶の修繕費や人件費などのコスト上昇を理由に4月1日から運賃を改定しました。
【記者リポート】「佐渡汽船のキップ売り場の前には、運賃改定のお知らせと書かれた張り紙が張られています」

佐渡汽船は船舶の修繕費や人件費などのコスト上昇に伴い、1日から運賃を改定しました。消費税の増税に伴うものを除けば、運賃改定は30年ぶりです。

ジェットフォイルは990円の値上げ。

新潟航路のカーフェリーでは1等席で780円、一番利用者が多い2等席で400円の値上げです。

【利用者(帰省)】「飛行機とかは割引あったりするけど、なかなかフェリーとかジェットフォイルは割引が少なくなっているから、そういう面でも痛いのは確かですね」
【利用者(進学)】「3年間学校なんですけど、往復する機会は少ないから、あんまり被害はないけど、旅行だったりこっちにものを買いに来る人だと、値上がりの影響受けるのかなと思います。安くなってほしいというのはありますけど」

また、佐渡汽船は新潟と両津を結ぶ新たなカーフェリーを建造する計画です。

現在就航する「おけさ丸」は1建造から30年以上が経ち、修繕費がかさんでいることが主な理由です。ただし、今回の運賃引き上げはこの新造船の計画に伴うものではないとしています。

そして、県内の高速バスも値上げです。

新潟ー長岡間で100円、新潟ー直江津間で160円など、平均およそ9パーセントの値上げとなりました。

利用者の減少に加えエネルギー価格などの高騰で安定運行が難しいのが理由です。【利用者は】「使っている人が少ないと思うので、値段があがるのはしょうがないかなと思うのもあります」
【利用者は】「人件費の高騰とか燃料代考えると、これくらいの値上げですんで良かったという感じですね」

帰省や通院、通学など、生活に欠かせない足であるだけに、家計への負担がまた増えそうです。
一方で、値下がりが続いているのがコメの価格です。1日から大幅に値下げした新潟市 東区の直売所を取材しました。

【とんとん市場 松崎店 高野和貴 副店長】「今日の4月から食品の方が2700品目と値上げしてる中で、なるべく食卓の一部となるお米を皆さま、お客様の方に自宅に届けたいなと思いまして。お値下げさせていただきました」

新潟市 東区にある「とんとん市場」では県産コシヒカリを3月31日から300円安い税込み3542円に、県産こしいぶきは500円安い3218円に値下げしました。

新潟と長野を合わせた『信越』の先月22日までの1週間における平均価格は3986円。それに比べると圧倒的に安く、取材中にも次々と売れていきました。

【購入した人は】「安いと思った。今まで四千何百円とかのを買っていたから」

【購入した人は】「日本人の主食ですから、あまり高くなっちゃうと困るね」

家から直接仕入れ、自社精米することで実現できたというこの価格。利益は最小限に抑え、地域最安値を目指したということです。

【とんとん市場 松崎店 高野和貴 副店長】「お米が高騰してて、令和7年のものはやっぱり高いということで、パンとかそばとか麺類とかに移ってる方にどうしてもお米を食べてもらいたい、戻ってきてほしいという思いで値下げさせていただきました」

令和の米騒動から長く続いたコメ価格の高騰。今年は「値上げの春」ではなく、「値下げの春」となるのでしょうか。











