全ての原子炉が運転を停止してから13年あまり。原発再稼働への大きな転換点です。新潟県の花角 知事が21日、柏崎刈羽原発の再稼働を容認することを正式に表明しました。
午後4時に始まった知事の臨時会見。会見室には大勢の報道陣が詰めかけました。

原発再稼働をめぐり注目された花角知事の判断は…
【花角 知事】「7つの項目について国の対応を確認した上で、確約をいただいた上で、新潟県としては了解することとしたい」

再稼働「容認」。それが、就任以来7年間にわたり“地元同意”のカギを握り続けた知事の答えでした。
【花角 知事】「どちらかの答えをとれば必ずどちらかの反発は残る。これは避けられないと思うが、できるだけ多くの人の声を時間をかけて伺うプロセスを大事にした」

花角 知事は国に対して安全対策の認知度向上や避難道路の整備、電源三法交付金の見直しなど7つの取り組みを求め、その対応を確認した上で再稼働を認めるとしました。

柏崎刈羽原発は、福島第一原発事故後の2012年に全ての原子炉の運転が停止。

テロ対策の不備の発覚などで運転停止が長期化しましたが、今年10月に再稼働に向けた技術的な準備が整っていました。

ただ、新潟県が行った県民意識調査では、6割の人が現時点で再稼働の条件は整っていないと回答するなど、再稼働の賛否が拮抗していました。

【花角 知事】「これまでの安全対策・防災対策等の取り組みについて、正確な情報を県民に提供していく、周知していくことを継続していけば、つまり認知が上がっていけば、再稼働に対する理解も広がるのではないかと判断したところ」

花角 知事は県民の意思を確認する方法として「県議会」を選びました。

【花角 知事】「知事の職務を続けるべきでないと、県議会が判断するのであれば、辞めたいと思います」
2018年の初出馬から再稼働の是非を判断した後は県民に「信を問う」と繰り返してきた花角知事。

その方法については「知事選」も考えられた中で「県議会」を選んだ理由は…
【花角 知事】「国からも理解要請を1年半前にいただいている状況の中で、そろそろ結論を出さないといけないという中で、県議会に信任・不信任を諮る方向が適切と判断」

福島の事故を受け柏崎刈羽原発の全号機が停止してから13年、再稼働問題は最終局面へ動き出します。











