去年11月、「ヒスイに割られた跡がある」と市に情報提供がありました。

記者
「“ヒスイ海岸”とも呼ばれ、市民らに親しまれる海のすぐそばに、ヒスイはありました。公園のシンボルともなっていましたが、今は何もありません」

実は、ヒスイにつけられた跡は、以前から繰り返し見つかっていたといいます。

情報提供の1か月前、去年10月に撮影された写真を見てみると、ヒスイの右上の部分が欠けているのが分かります。

さらに今年2月を見ると、先ほど欠けていたヒスイの右上の部分が、さらに大きく削られています。

フォッサマグナミュージアム 竹之内耕館長
「高価なものは売るとお金になるので、たぶん販売が目的なのではないかなと。インターネットオークションとか、そういうところに出している可能性はあるのでは」

糸魚川市はヒスイの被害を警察にも相談していて、4月上旬、これ以上被害が広がらないようにとミュージアムへ移すことにしたのです。

フォッサマグナミュージアム 竹之内耕館長
「(ヒスイは)『新潟県の石』『国の石』になっているから、みんなの“誇り”。そういった石を割っていくのは言語道断」

警察によりますと、このような行為は、場合によっては窃盗や器物損壊に該当する恐れもあるということです。