高齢化や担い手不足、休耕地の増加が課題となっている青森県内のリンゴ産業の活性化について。リンゴを使ったブランデーやせん定した枝で燻製チップ、様々な分野での取り組みを取材しました。

平川市の温浴施設の敷地内にある工場。作っているのは地元産のリンゴを発酵させたシードルです。現在は月に約1万本を製造していますが、先月、これをベースにしたアップルブランデーが完成しました。

※タグボート 水口清人代表
「青森そして平川市の高品質なリンゴをどう商品化させるか、もう一つはせっかく世界自然遺産・白神山地があってそこの恵みはおいしい天然水、これをかけ合わせた商品は何かと思ったときにアップルブランデーは非常に優れたコンテンツかなと思って開発しました」

名前はクレージーデイズ。夢中になれる日々と名づけました。

※河村庸市キャスター
「まず甘いリンゴの香りがします。濃厚でまろやかな味わい、後味にまたリンゴの香りが広がりますね」

自社のシードルを約2時間蒸留。そこに白神山地から流れ出る水を加えて、2週間程度タンクで貯蔵します。熟成させる前にボトリングする無色透明のホワイトブランデーとして販売をスタートしました。さらに工場の中でひときわ目立つこの木樽では、設備投資や販売促進、コンペティション参加費などクラウドファンディングで支援者を募って、この夏以降の発売をめざすブランデー作りも進んでいます。

※タグボート 水口清人代表
「世界中にバーや飲食店がたくさんあるので日本を代表するアップルブランデーだと認知していただければ強い商品。気に入っていただければ世界中の方たちがこんなおいしいお酒ができている青森県を巡ってみたいと思っていただける可能性もあるのでツーリズムも含めて未来を作っていきたい」

アップルブランデーをきっかけにした新たな雇用、さらには観光ツアーの企画などリンゴに関わる産業の活性化につなげたい考えです。こうした思いは若い世代にも浸透しつつあります。この時期のリンゴ園にはせん定したリンゴの木の枝が山積みとなっているところも多く見られます。この枝の活用に乗り出したのが、県立柏木農業高校の生徒たちです。

※生徒は
「(せん定枝を)燃やさずにチップにすると環境にもやさしい。またとても簡単なことで誰でもできると思うのでいいアイデアだと」

キャンプなどで燻製作りに活用でき、アウトドア市場での需要が見込まれます。

※生徒は
「できれば(農家である)自分の家でも取り組んで商品としてやっていけたら」

生産者が丹精込めて作るリンゴを活用した加工品の開発や産業の活性化につなげるため様々な分野の視点を取り入れる動きが広がりを見せています。