当選を確実とした。
10日午後8時過ぎ、当選確実の一報が入ると支援者から歓声があがり、田名部氏は支援者を前に「青森県民の皆さんが、暮らしが少しでも楽になったな、豊かになったな、安心できるな、そんなふうに感じていただけるように、しっかりと提案政策の提案をしていきたいと、そのように思っていますし、地域のこの青森県民の代弁者として堂々と国会で声を上げていきたい」と話した。
当選を確実とした立憲民主党・現 田名部匡代氏の当選確実後の記者会見以下全文。
Q)2期目の当選、青森県で野党の議席を守りましたが?
当選を確実とした田名部匡代氏
「今回訴えてきた通り、一色には染まらない、まさに一方の勢力が大きくなるだけでは暮らしは良くならない政治は良くならないと、そういう県民の皆さんのご判断もあったのではないかということと、やはり物価高、原油高をはじめとして、非常にですね、生活が厳しくなっているという中での、政府にしっかり対応を求めてほしいという、そうした切実な県民の皆さんの思いがあったのではないかなというふうに受け止めていますので、喜びという確かに感謝の気持ちでいっぱいありますけれども、一方で、そうした苦しみはしっかり受け止めていかなきゃいけないなというふうに思ってます。」
Q)今回の選挙選を振り返って?
田名部匡代氏
「今申し上げたことだと思います。まさに一つの大きな勢力だけで政治が良くなるとは思えないということだったと思いますし、やはりこれだけの物価高に対して何ら具体的な対策は出ていないということについて、県民の皆さんも不安と不満があっただろうとそのように思っていますので、しっかりここからは暮らしを立て直し、そして暮らしを守るための政策提言を私達もしっかりしていく必要があるとそのように思っています」
Q)選挙戦では様々な小さな声や少数意見を国会に届けることを訴えてきました。具体的に何から取り組んでいきますか?
田名部匡代氏
「それぞれの地域ごとでできるだけ課題を拾い上げて、それは私1人ではなかなか難しいというふうに思いますので、立憲民主党青森県連として、自治体議員の皆さん議員の皆さんともしっかりと連携をした上で、今どういう課題がそれぞれの地域で大きな課題となっているのか、そうした声を少しでも吸い上げていく努力をしていきたいというふうに思っています」
Q)これまで国会議員として農業振興に取り組んできました。今後は一次産業にどう向き合っていきますか?
田名部匡代氏
「これも選挙期間に相当思いを込めて訴えてきました。どう向き合っていくかというか非常に私はここ10年が日本の食料安全保障を確立していく上で非常に重要な10年というふうに思っております。
まさにこの機会にしっかりと担い手を育てていくこと農地を農地として維持していくこと、自給率を高め、自給力を高めていく、このことが非常に重要だというふうに思っていますので、まずはそうしたこれまでの効率重視の農業政策から、これからはリスクに対応しうる、温暖化の問題もありますし、そういったことを含めてリスクに対応しうる、しっかりと強い農林水産業を築き上げていきたいなと思います」
Q今の喜びの気持ちは?
当選を確実とした田名部匡代氏
「そうですね本当にですね、たくさんの笑顔と力強いご声援に、県内どこに行っても、本当に皆さんの激励に背中を押されましたし勇気をいただきましたし、感謝の思いでいっぱいです。
その皆さんからの笑顔や激励が私の強い使命感に変わっていったというか、何としてもこの託された思いを国政に届けなければとそういう思いになりました」
Q)選挙期間中、大きな組織との闘いになると話していましたが、今回は苦しい選挙戦という感じはしましたか?
田名部匡代氏
「はいしました。全てにおいて組織力もそうですし、自治体議員の皆さんの人数も違いますし、そこはやっぱり組織で、組織力を生かした選挙戦をされたらなかなかそこは難しいと思いましたけれど、でもやっぱり一つ思ったのは6年前にいただいた議席のことを何度も思い返しました。
そのときにも確かにもう組織力は圧倒的に違いがあったわけで、そういう意味では本当に1人でも多くの県民の皆さんにしっかりと私の思いが伝われば、必ずそれは結果に繋がるという、組織はないけども私にはその1人1人との繋がりや、1人1人に対しての訴える強さと情熱、これは負けないだろうというふうに思ったので、そんな気持ちで戦っていました」
Q)県民の皆さんにどう返していきたいでしょうか?
田名部匡代氏
「そうですね最終日にもマイクを通してこう伝えたんですけれど、私は本当に笑顔や元気、力をこの選挙で皆さんからいただいて、私はそれは逆だと思っていたので、私こそが、私が訴えることで、県民の皆さんに安心や笑顔や元気を伝えられたらいいなと思っていました。
私がこれから取り組む政策、また取り組んでいく政策によって、県民の皆さんが暮らしの中に安心、また未来への安心というものが一つでも二つでも増えていったらいいなと思いますので、思いを託してよかったなとそう感じていただけるように、この6年しっかりと仕事をさせていただきたいと思います。」
Q)演説の中で一人くらい口うるさい政治家がいてもいんじゃないかと話していました。何に口うるさく指摘していきたいですか?
田名部匡代氏
「まさにこの物価高をどうするのかっていうことですよ、年金減って賃金これだけ上がってないのに、原油の価格もなんとなくも見慣れてしまったけれども、ずっと高いままですから。これですね。これからやりますやりますと、今までにできたことをやってなかったわけですから、これをしっかりと反省をしていただいた上で、地域の暮らしを守っていく、経済を守っていく、このことを具体的に打ち出していただかなければなりませんので、もう既に私達は4月から緊急経済対策を要望していますので、野党の言うことであっても、大事なことは必要なことは真摯に受け止めて暮らしを守る、こういう政治をやっていただきたいと、まずはこれをしっかり訴えていきたい」
田名部匡代(たなぶ・まさよ)
1969年7月10日生まれ53歳。青森県八戸市出身。玉川学園女子短期大学卒。父の田名部匡省氏(参議院議員、衆議院議員、元農林水産大臣)の秘書を経て、2000年の衆議院議員総選挙で繰り上げ初当選。衆議院議員 東北ブロック 当選3回。農林水産大臣政務官など務めた。2016年、参議院議員選挙で初当選。


※写真はバンザイする田名部氏(午後8時過ぎ青森市内にて)