近年、全国で相次ぐ大雨で水没した車から脱出できずに亡くなる人もいます。こうした危険を知ってもらおうと、日本自動車連盟青森支部が仮想現実、VRで車の水没を体験できる装置を導入しました。河村庸市キャスターが体験してきました。

JAF、日本自動車連盟が導入したのは、専用のゴーグルをつけて自動車の水没を体験できるVR装置です。冠水した道路に進入すると車体は一度、水に浮かんだあと、エンジンの重さなどで前方部分が沈んでいきます。

※河村庸市キャスター
「もうすでにハンドルなどがコントロールできません。これは360度で見ると車体が傾いているのがよくわかりますね」

この時はすでに水圧によりドアはあかなくなっています。
※河村庸市キャスター
「実際にこういう場面に遭遇すると命の危険を感じます。これはかなりこわいですよ」

こうなったときは、脱出用ハンマーを使って窓ガラスを割らなければ外へ逃げ出せなくなります。


※日本自動車連盟青森支部 三橋一仁さん
「水没しそうなところには近寄らない。もし入ったとしても動揺せず落ち着きを持ってその場をすり抜けていただきたい」

青森県内では2022年8月の大雨で14台の車が水没してJAFのロードサービスを受けていて、JAFは事前の準備と心構えが必要だとしています。このVR装置を使った体験会は9月23日に県立三沢航空科学館でも開かれる予定です。
