江戸時代、南部藩が営んでいた牧場の1つ青森県南部町の「相内野牧跡」で進められている発掘調査で、飼育していた馬を見張るための「見張り小屋」があった可能性が高い場所が特定され、10日、その現場が公開されました。
今野七海 記者
「見張り小屋は、このあたりにあった可能性が高いとみられ、いま発掘調査が行われています」
南部地方は古くから馬産地として知られ、江戸時代、南部藩では多くの放牧場を営んでいて、南部町の「相内野牧跡」もその1つとされています。
現地調査は、東北学院大学の考古学研究室のメンバーが3年前から進めていて、2026年は9月3日から約60平方メートルの範囲を掘り出して、地面の堆積物などを調べています。
今回の調査の結果、江戸時代に残された絵図が示す「御野馬守小屋(おのうまもりごや)」という馬の見張り小屋と一致する場所から、人工的に持ち寄られた岩石の破片が見つかり、小屋や施設などが実際に存在した可能性が高いことがわかりました。
東北学院大学 文学部歴史学科 木山克彦 准教授
「おそらくは、ここに見張り小屋に関連するものがあるのだろうという可能性が高まった。南部藩の馬の経営にひとつの大きな手掛かりを与えたのではと。だんだん実態がわかってきているので、詳細を継続的に明らかにしていきたい」
研究室では来年度以降、発掘範囲を広げ、多くの謎が残されている江戸時代の「牧場」の実態解明につなげたいとしています。
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