陸奥湾ホタテが、一部の漁協で大量に死んでいるのが確認された問題についてです。青森県は、海水の温度が下がり、ホタテの体力が回復した11月に実態調査をして必要な対策を講じる方針です。

平内町漁協小湊支所では、9月下旬に養殖施設4か所でホタテの稚貝の生存状況を調査した結果、水深15メートルでは最大93.3%が死んでいました。夏場の記録的な高水温が原因と見られています。

これを受け、2日に開かれた県議会常任委員会で、県は水温が下がった11月に実態調査をして、必要な対応を講じる方針を示しました。

県水産振興課 石戸義人 課長
「県では陸奥湾におけるホタテガイの養殖実態を把握するため、水温が下がりホタテガイの体力が回復する11月に陸奥湾漁業振興会、湾内の漁協、関係市町村、水産総合研究所、県が連携して周期陸奥湾養殖ホタテガイ実態調査を実施する予定です」

陸奥湾ホタテは、2024年も夏場の高水温などで大量に死んでいて、県漁連の昨年度の販売金額は85億円余りで、4年ぶりに100億円を下回っていて、業業者や関連産業は不振に陥っています。