聴覚障害のある人たちに配慮したパトカーが青森県内で導入されることになり、21日に、聾学校の生徒にお披露目されました。

県警察本部が21日、青森市の県立聾学校でお披露目したのは、新しい赤色灯を搭載したパトカーです。

従来のパトカーは緊急走行時にサイレンを鳴らしますが、聴覚障害のある人たちにとってサイレンを鳴らさない通常のパトロールとは見た目だけでは判別しづらくなっていました。

このため、警察庁は今年度から全国で新しい赤色灯の運用を始めました。

緊急走行時は短い間隔で点灯します。

これに対して、パトロール中は点灯する間隔は長くなります。

21日は、聾学校の生徒たちが従来型と新型のパトカーを見比べて、その違いに驚いていました。

県立聾学校 高等部1年 加賀谷 凛さん
「(点灯が)新型は、普通のパトカーよりゆっくり。(緊急走行時は)早くなるのが驚き」

県立聾学校 高等部3年 工藤碧胡さん
「(将来は)パトカーが来たときに光を見て注意しながら運転したい」

新しい赤色灯を搭載したパトカーは、2月26日から県内の警察署にあわせて11台導入され、将来的には全てのパトカーがこのタイプになるということです。