「つがる総合病院」は、2017年に病院で生まれた子どもが出産の時に起きた医療事故で重い脳性まひが残ったとして、病院側の責任を認めて、患者と家族に損害賠償金として約9100万円を支払うことを明らかにしました。

つがる総合病院などによりますと、医療事故は2017年に行われた双子の出産で起きました。第2子を取り出すため人工破水したところ、頭よりも先にへその緒が出てくる状況となりました。

そのため、緊急帝王切開の処置を行い、取り出したものの第2子は仮死状態で集中治療室のある医療機関に運びましたが、重い脳性まひが残ったということです。

つがる総合病院は調査の結果、10分以内に新生児を取り上げる超緊急帝王切開の体制が取られておらず、重大な障がいに至ったなどとする判断を受けました。

病院側は責任を認め、患者と家族に損害賠償金約9100万円を支払うことになりました。

病院は「患者と家族に大変な苦痛と負担をおかけし心より深くお詫び申し上げます。今後も病院としてサポートしていきます」とコメントしています。