青森県内初のプロスポーツチームで、バスケットボールB2の『青森ワッツ』について。クラブの経営危機で、継続審議となっていた「B2ライセンス」の交付とともに株式会社メルコグループが、新たなオーナーとなることがわかりました。

青森ワッツの運営会社青森スポーツクリエイションは、来シーズンの「B2ライセンス」の交付決定と、東京都に本社を置く「株式会社メルコグループ」を新たなオーナーとして迎えると発表しました。

クラブを巡っては、当時の運営会社の筆頭株主が経営破綻したことに伴い、債務超過の解消などのために約5000万円の資金が必要となっていました。また、リーグ側はクラブが「財務基準」を満たさないとして、ライセンスについて継続審議として、来シーズンのリーグ戦参入が危ぶまれていました。

チーム存続の危機に対して、クラブは応援口座などで支援を募り、先週金曜日には運転資金の確保の見通しが立ったと発表。

青森ワッツは新オーナーの「株式会社メルコグループ」のもと、来シーズンもBリーグを舞台に戦うことが決まりました。

以下、青森スポーツクリエイション株式会社・北谷稔行代表取締役社長のコメントの全文です。

この度は、親会社の破産によりブースターの皆様、パートナーの皆様、株主の皆様、チームやフロントなど青森ワッツに関わる全ての方々にご心配、ご迷惑をおかけしております事を深くお詫び申し上げます。

本日のBリーグ理事会にて、青森ワッツは「2024-25シーズン B2ライセンス交付」が決定いたしました。
様々な事があった厳しい2023-24シーズンを乗り越えて、このようなご報告ができたのは、ブースターの皆様、パートナーの皆様、株主の皆様、青森ワッツを応援してくださった皆様のおかげです。本当に心から感謝申し上げます。
青森ワッツは2024-25シーズンもB2のステージで戦えることになりました。
島田チェアマンも奇跡と言ったくらい多くの方からの支えがこの結果に繋がっています。これからしっかりと恩返ししていき、地域の皆様や青森ワッツに関わる方々に多くの笑顔を届けてまいります。

今回の件について、メディアでも連日大きく取り上げられる事態となり、弊社に対する信頼を大きく損なうことになった他、B2ライセンス維持や存続までも危ぶまれている状況になってしまい、大変申し訳ございません。
かかる事態を厳粛かつ真摯に受け止め、代表取締役社長を交代することにいたしました。
約2年半と言う短い間でしたが、下山顧問はじめ鹿内専務、そしてたくさんのブースターやパートナー企業の皆様、株主や関係者の皆様の支えがあったからこそ、ここまでやってこれました。たくさんの方と出会う事ができ、たくさんの方から勇気をもらい、たくさんの方に支えてもらい、私は本当に幸せ者だと思います。

最後に、選手・チームスタッフ・ブルーリングス・デッチ・フロントスタッフの皆さん、勇気や感動を多くの方に与えていただき本当にありがとうございました。おかげさまで今までで一番楽しい時間を過ごせましたし、たくさんの夢も見させてもらいました。
青森ワッツに関わる全ての皆様、これからもまだまだ続く青森ワッツをどうぞよろしくお願い申し上げます。