青森県五所川原市出身の尊富士が大相撲春場所で初優勝を果たしました。110年ぶりの新入幕優勝は、所要10場所で史上最速。記録ずくめの偉業達成に青森県が沸きました。

24日に千秋楽を迎えた大相撲春場所。前日の取組で右足を負傷した尊富士は出場が危ぶまれましたが、平幕の豪ノ山との大一番に臨みます。

五所川原市のPV会場
「がんばれー!!尊富士ー!!」

尊富士関
「痛みで寝れたものじゃなかった。気合の入った大阪の声援が背中を押してくれた。最後の最後まで土俵に立つことができた」

「はっけよい!残った」尊富士は豪ノ山との一戦を「押し倒し」で制し、見事、新入幕優勝を決めました。実に110年ぶりの快挙です。

孫の活躍を五所川原市で見守った祖父母の目にも涙が浮かびます。

尊富士の祖母・工藤洋子さん
「本当に胸がいっぱい。みなさんのおかげです」

尊富士の祖父・工藤弘美さん
「きょうの相撲は最高だ!ほっぺにチューしたいです。はははっ!孫のほっぺにチューしたいです」

支度部屋では、青森から急遽かけつけた母親が祝福しました。

尊富士の母・石岡桃子さん
「ほっとしました。けがが心配できたんですけど、まさかこんな形で優勝できるって夢みたいです」

歴史的偉業を達成した24歳は、羽織袴に着替えて街頭に登場しました。

尊富士関
「まだ夢を見ている感じがする。最後の千秋楽、土俵に上がってよかった。ファンの皆さんの顔を見たら」

伊勢ヶ濱部屋や後援会の関係者が集まる中、祝勝会では、これまでの感謝を語りました。

尊富士関
「一番は地元の人が喜んでくれるのが僕の中で相撲をやる力になった。1人1人に「ありがとう」という言葉をかけたい」

尊富士は史上最速優勝で三賞全てを獲得。
記録にも『記憶』にも残る力士への道を歩み始めました。

尊富士関
「数時間しか寝てないですけど、場所中よりは寝られた。いろんな人から連絡が来るたびに優勝したんだなと」

一夜明けた25日も会見で喜びを語った尊富士。14日目の取組で右足のじん帯を痛め、「正直ぼくも諦めていた」と休場を検討した中、同じ伊勢ヶ濱部屋の横綱・照ノ富士に背中を押され右足をテーピングで固定して千秋楽の土俵に上がりました。

尊富士関
「記録はいいから、お前は記憶に残せと、横綱に言われた瞬間、少し歩けるようになった。怖いぐらい」

尊富士の県勢27年ぶりの幕内優勝の舞台裏にはおおけがを乗り越え幕内優勝9回を果たした偉大な横綱の言葉がありました。