DeNAは8日、沖縄・宜野湾で春季キャンプ第2クールの最終日を迎えたが、あいにくの悪天候で練習を雨天メニューに変更した。室内練習場を中心に午前に投手、午後は野手と2部に分かれて練習を行った。

午前に行われた投手のアップには野手で唯一、山本祐大捕手(25)の姿が。その理由について、「なかなかピッチャーとアップする機会がなくなってきたので一緒にやった。アップはすごく大事な練習だと思っていて、アップに選手のその日にかける思い、このキャンプにかける思いみたいなものが出るので、それを見たくて一緒に参加した」と語り、様々な投手に声をかけながらアップを行っていた。

その後、ブルペンでのピッチング練習では、ソフトバンクから新加入の森唯斗(32)の投球を受け、1球1球丁寧に反応する姿が印象的だった。投球後には森が山本の元に寄っていき、この日の感触について普段より長く話し込む姿も。森とのブルペンについて、「(森)唯斗さんの球を受けたくて。もっともっと唯斗さんの良い所を引き出していきたいですし、(森の)野球に対する思いみたいなものも感じるので、僕が受けるときに力になってあげられるようにという意味も込めて今日受けたかった」と志願のコンビだったことを明かした。

昨年、共に「最優秀バッテリー賞」を受賞した同期の東克樹(28)については、「話しやすいところはあるのでそんなに(会話は)いいかな」としつつ、「すごくいい顔をしているし、大丈夫なのかな。不安そうな顔や充実してなさそうな顔をしてたら、もっとしゃべりに行こうかなと思ってたんですけど、すごくいい表情してますし、良いキャンプを過ごしていると思うので、今は話すことはないですし、試合でミスをした時にいっぱい話せればいいかなと思います」と“相棒”に全幅の信頼を寄せた。

昨季、自身は71試合に出場し3本塁打、打率.277とキャリアハイの成績を残すも、捕手3人制でのシーズンだった。

正捕手争いに向け「貪欲に一人でもやれるんだというところを見せていきたい」と今季の目標を語っていた山本は、「ピッチャーの良いところを引き出せるのはキャッチャーしかいない。それがキャッチャーの仕事なので、それをやればやるほどチームの勝ちにつながっていく」と意気込む。“レギュラー奪取”と最大目標である“チームの優勝”に向けて、自身の役割を徹底することを誓った。