「アウフグース」と呼ばれるサウナの中でタオルを使い、蒸気を循環させるエンターテインメントがあります。ドイツ発祥のサウナの楽しみ方の一つで、音楽やアロマで“サ活”を盛り上げます。このアウフグース界に現れた新星が、中1の男子生徒。たまたま目にして感銘を受けたという彼は、動画を見ながら技を磨き続け、ファンを獲得してきました。


◆ストレスの苦しい日々に転機

佐賀県鹿島市に住む中学1年生・山口航生さん。九州のサウナ界ではちょっとした有名人の愛称は「カリメロくん」です。

航生さん「初めてサウナに入ったときに、コロナの流行時期だったのでマスクをつけていたんです。灰色のサウナハットを被ってマスクつけて帰っていたのでアニメのカリメロみたいな感じ。(アウフグースの魅力は)パフォーマンスで盛り上がるところです。曲にあわせて一定のテンポで仰いだり、急に激しくなったり」

2年前に始めたころは、学校に馴染めず“毎日ストレスがたまる”と苦しんでいた時期でした。

父・淳平さん「クラスで馴染めず、友達からからかわれたり、いじめられたりして、保健室で勉強する毎日が続いたんです」

見かねた父・淳平さんは、気分転換になればとサウナに誘います。そこでたまたま目にしたのが「アウフグース」だったのです―。