■バスケットボール 女子オリンピック世界最終予選 スペインー日本(日本時間9日、ハンガリー)

パリ五輪の切符をかけた最後の戦いが開幕した。世界ランク9位の日本は同ランク4位のスペインに得意の3ポイントシュートが炸裂し、86-75で勝利し、出場権獲得へ好スタートを切った。大会は4か所で行われ、それぞれの上位3チームにパリ2024オリンピックの出場権が与えられる。

スタメンには、髙田真希(34、デンソー)、林咲希(28、富士通)、宮崎早織(28、ENEOS)、赤穂ひまわり(25、デンソー)、山本麻衣(24、トヨタ自動車)が起用された。

東京五輪の銀メダルメンバー6人を擁する日本は第1Q、主将の林が3ポイントシュートを2本連続で成功させ勢いをつける。第1Q残り3分で同時にコートに入った馬爪姉妹の妹・ステファニー(25)が自陣ゴール下でスペインを好ブロックしてから速攻につなげゴール。すると姉のエブリン(28)も3ポイントを決めるなど、世界ランク4位のスペイン相手に試合の主導権を握り、26-18と8点リードで第1Qを終えた。

第2Q、日本は最大13点差までリードを広げるが、スペインにも徐々に得点され5分を過ぎると、33-30と3点差まで詰め寄られる。スペインの守備を崩せず、ボールを奪われたり、シュートを打たされる場面が増える日本。この苦しい場面でも主将の林が踏ん張りを見せる。3ポイントを連続で成功させ、ここまでで15得点をマーク。チームを勢いづかせると、ディフェンスも強度が上がり、スペインに得点を許さない。さらに相手のパスミスに乗じて平下愛佳(22、トヨタ自動車)がシュートを決めるなど、46-36と10点のリードで前半を終える。

そして後半の第3Q、日本は山本、高田、エブリンが次々と3ポイントを決める。さらにエブリンが自ら切れ込んでレイアップに3ポイントとスペインディフェンスを翻弄する活躍を見せて69-57と12点のリードで最終第4Qへ。

第4Qも、日本は全員ディフェンスでスペインに主導権を譲らない。攻めても、主将の林が3ポイントを決める。この日3ポイントを8本打ち、6本成功させた林は成功率75%をマークし、チームトップタイの20得点を記録した。主将を中心に強豪スペインに一歩も引かない戦いを見せた日本が、死のグループ初戦を見事勝利で飾った。

日本は次戦、10日(日本時間)に、世界ランク19位の地元・ハンガリーと対戦する。

【スケジュール】※日本時間
9日:日本86-75スペイン
10日午前2時〜:日本-ハンガリー
11日午後11時〜:日本-カナダ