
夏の甲子園で全国優勝の経験を持つ岩瀬誠良監督です。埼玉県の強豪・花咲徳栄のレギュラーとして活躍しました。
2017年夏の甲子園、広島広陵との決勝戦では9番・ショートで先発出場し、5回と6回にタイムリーヒットを放ち2打点をあげるなど攻守にわたって日本一に貢献しました。

その後は富山の社会人野球チームでプレーしていましたが、野球を通して得られた礼儀や、人としてのあり方を伝えたいと未来富山の監督を引き受けました。
岩瀬誠良 監督:
「甲子園を目指してほしい、行くというよりは目指すことがすごく大事だと思いますし、甲子園がどんな場所かというのも行ってみないとわからないことなので、甲子園に行くためにどうやって私生活を送るか、甲子園に行くためにどういう練習をするかっていうところを意識してくれればいいなと思いながら指導しています」

練習では、基礎体力を底上げするため走り込みを徹底。取材した日は制限時間を設け、球場一周のインターバルレースを10本走りました。

監督のカウントダウン:「4、5、6、7、OK」
笠井遵和 主将:
「練習量が多くなったことと、技術を良く知っておられる方なので自分たちの技術アップには本当に手助けをしてくれるような監督でありがたいと思っています」

岩瀬監督は、選手たちに自分たちで考え行動させるため『学生監督』という選手のまとめ役を新たに導入。レギュラーになれなくてもひたむきに前を向く越前憲親選手を抜擢しました。
越前憲親 学生監督:
「最初は自分にはできるかなっていう不安が多かったんですけど、チームでだめなところがあって、そこを注意して直ったりしてチームの士気が上がっていくと、自分もうれしいしチーム全体も盛り上がるので、そこにやりがいを感じます」

岩瀬誠良 監督:
「今、彼なしでは未来富山高校はないんじゃないかなと思えるくらい信頼も置いていますし、非常にありがたい存在です」
新監督の下で培ってきた我慢強さと勢いに乗ったときの爆発力がことしのチームの持ち味です。その中心になるのは唯一、1年生からスタメン入りしている笠井遵和主将。勝負強さが売りで、勢いに乗ったら手がつけられません。
笠井遵和主将:
「後ろにチャンスを回せるような形でいるので泥臭くがんばります」
監督と選手:「最初はグー、ジャンケンポン!」「ワー!」

コミュニケーションを大切に、勝つために本気で野球に向き合う選手たち。甲子園で優勝した新監督とともに夏の県制覇へ向けて持ち前の爆発力をぶつけます。