日本製鉄によるアメリカの大手鉄鋼メーカー「USスチール」の買収に反対しているUSW=全米鉄鋼労働組合は、「バイデン大統領から組合支持の確約を得た」との声明を発表しました。

USWは日本製鉄によるUSスチールの買収について、組合員と国の安全保障上の利益をともに損なうなどとして、反対の立場を取っています。

こうした中、USWは2日、会長の声明として「きょう、バイデン大統領が我々を支援してくれるとの個人的な確約を得た。大統領は常に組合の友人であり、この問題に関心を持ってくれていることに感謝している」と発表しました。

買収をめぐってはトランプ前大統領が今週、「アメリカに雇用を取り戻したい」などとして、「私なら即座に阻止する」と発言。

11月の大統領選挙に向けて、労働組合からの支持をめぐる両陣営の綱引きが繰り広げられている格好で、政府による買収の審査に影響が出るのは避けられないと見られています。