福岡県田川市が、ふるさと納税の返礼品として用意した「おせち」の一部が、地元の工場でつくられていなかったことがわかりました。該当する「おせち」の寄付金は計1億7800万円に上ります。市は、希望者に返金したり、代替品を送付したりすることにしています。
◆4920件の申し込みがあった
総務省の定めたふるさと納税の「地場産品基準」は、返礼品について▽地方団体の区域内で生産されたもの、▽区域内で原材料の主要な部分が生産されたもの、▽区域内で製造、加工のうち主要な部分を行うことで付加価値が生じるものなどに限っています。田川市の返礼品のうち、有限会社久松の提供した「おせち博多」「おせち春日」「おせち舞鶴」「おせちAkasaka」「おせちSakurazaka」「おせち定期便各種」は、この地場産品基準を満たしていませんでした。これらのおせちは、2万9000円から8万5000円の寄付をした人への返礼品として設定され、4920件の申し込みを受けました。寄付総額は1億7808万円に上ります。
◆区域内ではなく30キロ離れた自治体で生産されていた
去年12月に福岡県に情報提供があり、田川市が久松に確認したところ“違反”が判明しました。市によると、おせちは田川市内にある工場ではなく、約30キロ離れた粕屋町の工場で生産されたものでした。市は、希望する人に返金したり代替品を送ったりして対応します。追加でかかる費用は、久松側に請求する方針です。久松は、おせちのほか、明太子やもつ鍋などの返礼品を田川市から受注していて、当面、これらの返礼品の受け付けは停止されます。
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