普天間基地の移設工事が続く名護市の大浦湾で、環境保護団体による調査が行われ、調査した全ての地点でサンゴが海底を覆っている割合が、減少していることなどが確認されました。

辺野古の埋め立て工事による影響を調べるため、日本自然保護協会などは2015年から毎年、大浦湾の4つの地点で海に潜ってサンゴの健康度をはかる「リーフチェック」を実施しています。
1月31日から2月1日にかけて行われた調査では、4つの地点全てでサンゴが海底を覆っている割合「被度」が、去年に比べて減少していることが確認されました。

また、調査した4か所のうちハマサンゴの丘では、サンゴの「被度」が去年の61.9%から20ポイント以上減少し、40%となっていたほか、水質の悪化に伴って増加する、シアノバクテリアが大量に確認されたということです。
調査の結果を受けて、日本自然保護協会の安部真理子主任は「工事の影響が明確にあるとは言えないが、土砂の投入や海流の変化が生態系に悪影響を及ぼしていると考えている」などと指摘しています。