■カーリング 日本選手権 女子決勝 北海道銀行ーSC軽井沢クラブ(4日、北海道札幌市)

カーリングの日本一を決める日本選手権、女子決勝でSC軽井沢クラブが最終第10エンドで逆転し5ー4で北海道銀行を下し、初優勝となった。

どちらが勝っても初優勝となる北海道銀行対SC軽井沢クラブ、第1エンドはお互いミスショットがなく、後攻めの北海道銀行は1点をとらず、相手のストーンと自分たちのストーンをサークル(円)に残さないブランクエンドにして、第2エンドも後攻めとなった。

第2エンド、後攻めの北海道銀行がサークル内にストーンが1つある状態でSC軽井沢のスキップ・上野美優(22)は最後の1投で北海道銀行のストーンにピッタリとつけるスーパーショットを見せた。北海道銀行は、よりサークルの近くに寄せて1点を取りに来たが、スキップ・田畑百葉(21)の1投がやや大きくなってしまい、先攻のSC軽井沢が1点を奪った。

第4エンドは先行のSC軽井沢が攻めの姿勢を見せたが北海道銀行が上手く相手のストーンを弾きながら2点を奪いリードを奪った。第5エンドで後攻めのSC軽井沢が少しのミスショットをすると先行の北海道銀行は見逃さず、2点を奪うチャンスを作った。SC軽井沢の最後の1投、何とか北海道銀行のストーンを1つ弾きだしたが後攻めのSC軽井沢は1点を失い3-1とリードされた。

第6エンド、SC軽井沢が2点を奪い3-3と振り出しに戻すと第8エンド、先攻のSC軽井沢は8投目でナンバーワンストーンをとれず、しかし、チャンスだった北海道銀行も最後の1投でより近くに寄せられず1点しか奪えなかった。

4-3と北海道銀行リードで迎えた第10エンド、SC軽井沢のストーンがサークルに3つある状態で北海道銀行は6投目、サードのキャプテン・仁平美来(21)が1投でストーンを2つサークル外に出す、ダブルテイクアウトを見せた。しかし、SC軽井沢は最後の1投で上野美優が何とかサークルの近くに寄せきり2点を奪い、準決勝に続き大逆転勝利。去年準優勝だったリベンジを果たし、初優勝となった。

男子決勝ではコンサドーレが8ー3で2連覇中のSC軽井沢クラブを下し、3年ぶり4度目の優勝を果たした。

優勝チームは世界選手権大会2024(男子3月30日~4月7日、女子3月16日~24日)に日本代表として派遣される。
 

■女子決勝
SC軽井沢クラブ|0|1|0|0|0|2|0|0|0|2|5
北海道銀行   |0|0|0|2|1|0|0|0|0|0|4

■男子決勝
SC軽井沢クラブ|0|1|0|0|0|1|1|0|0|×|3
コンサドーレ |0|0|2|3|1|0|0|1|1|×|8

※写真はSC軽井沢クラブのスキップ・上野美優選手