岩手県立不来方高校で音楽を学ぶ生徒の卒業演奏会が31日に盛岡で開かれます。これまでの感謝とこれからの夢を胸に練習に励む生徒たちを取材しました。

29日、岩手県矢巾町の不来方高校では、音楽コースで学ぶ9人の生徒が練習に取り組んでいました。31日に3年間の集大成となる卒業演奏会を控えています。

多田凌太朗さんは去年、全日本学生音楽コンクール東京大会本選の声楽部門で奨励賞を受賞しました。4月からは東京の国立音楽大学への進学が決まっています。

(多田さん)
「4月から進学する大学は先輩方が数多く入学している学校。先輩方のあとを追って、先輩方の背中を見て育ってきた。先輩のようになりたい」

藤原ののさんは去年、国際声楽コンクール東京本選で奨励賞を受賞しました。

(藤原さん)
「入学した時は全然表現力がなくてずっと悩んでいたけど、相手に伝えることを意識してから表現力がどんどん高まっていった。私は将来オペラ歌手になるのが夢なので、笑顔や希望を伝えられる人になるのが夢」

3年間ピアノを学んできた工藤涼哉さんは、3歳からピアノを続ける中で最も難しく長い曲を演奏します。

(工藤さん)
「今まで18年間お世話になったお父さんや先生方に感謝の気持ちを込めて演奏したい」

音楽コースはこれまで数々の音楽家を輩出していて、今年卒業する3年生も多くが音楽の道を目指します。卒業演奏会は31日に盛岡市民文化ホールで入場無料で開かれます。