■天皇杯・皇后杯 全日本卓球選手権大会 第4日(25日、東京体育館)
卓球の日本一を決める全日本選手権の男女ダブルスが行われ、アジア選手権女子ダブルス代表の平野美宇(23、木下グループ)・張本美和(15、木下アカデミー)組が4回戦から登場したが5回戦で日本生命の麻生麗名・笹尾明日香組に2-3で敗れ準々決勝進出はならなかった。
5連覇中の早田ひな・伊藤美誠ペアがダブルス欠場のため共に初優勝がかかる平野・張本ペア。スーパーシードのため4回戦から登場した2人は大学生ペアにわずか21分のストレート勝利で5回戦に進出した。
5回戦では第1ゲームを10-12で落とすと、第2ゲームも10-12で奪われ、ゲームカウント0-2と追い込まれた平野・張本ペア。しかし第3ゲームは張本の強烈なスマッシュなどで序盤に8連続得点でリードし、ゲームカウントを1‐2とした。その後、1ゲームを奪い、ゲームカウントを2-2とし、ファイナルゲームへ。両者譲らず平野・張本ペアが10-8とマッチポイントを奪ったが相手に4連続得点を許し、5回戦敗退となった。
試合後、張本は「練習は3回しかしてないが張本は前衛、平野後衛でやってきた。まだ、練習量は足りないが、負けてしまったがやりきれたと思う」と納得のいく様子。明日26日のシングルスについては「初戦から強い選手が来るので今日のことを反省して切り替えていきたい」と意気込んだ。
平野は「最初からエンジンかけられなかったことが負けに繋がった」とふり返った。五輪選考も兼ねているシングルスに関しては「こんなに緊張する全日本はないと思うので、いい意味で楽しんで戦っていきたい」。さらに「東京五輪後、2枠を目指してやってきた。リオ後に本気で五輪を目指すようになってからこれが集大成。ここまで2年間頑張ってきたからチャレンジ権がある。いい意味で楽しんでドキドキを味わいたい」と話した。
パリ五輪のシングルス代表は女子2枠の内1つは早田がほぼ確実なものとしていて、残りの一枠を、ポイント上位2位・平野と3位・伊藤で争っている。両者は決勝まで当たらない組み合わせだが、現在平野が34.5ポイント差とリードしており、決勝に進出すれば、ポイントランキングで2位を確定させることが出来る。伊藤は、ポイント上位2位に入るためには、平野と40ポイント以上の差をつけることが必須となる。
■4回戦
平野・張本 3‐0 岡田琴菜・面田采巳(愛知工業大)
■5回戦
平野・張本 2-3 麻生麗名・笹尾明日香(日本生命)














