自動運転のバスが登場です。岡山県備前市の市営バスの一部区間で、きょう(24日)から運行の実証実験が始まりました。全国的に問題となっているドライバー不足の解消にもつなげようという取り組みです。

運転席にドライバーの姿はありますが、ハンドルは握っていません。

備前市がきょう(24日)から始めた市営バスの自動運転の実証実験です。

(アイサンテクノロジー 土屋聡さん)「上にある青いセンサーを使いながら、

360度、約100メートル先までを検知しながら、走行しています」

外に8台付いているセンサーや、事前に測定した3Dの地図データなどをもとに自動運転を行います。

(記者)「Q 人や自転車が出てきたらどうなる?」

(アイサンテクノロジー 土屋聡さん)「検知して(自動で)ブレーキを踏む。

こういった形の移動予測をしているので、自分のほうに向かってくると、ブレーキをかける」

自動運転のバスは6人乗りの特別車両で、時速20キロ未満を保ちながら市営バスの一部区間を走ります。

新たな「地域の交通の足」となるかもしれない自動運転のバス。乗車した市民らはその技術に驚きを隠し切れません。

(乗車体験した人)「すごい技術です。ついていけない。

『免許返納後の買い物に困る』と思っているので…」

「じっと見ていたら『本当に動いているんだ』と思いました。広がっていってくれたらいいかなと思います」

一方、乗り心地などの課題も出てきたようです。

(乗車体験した人)「すごくいいんですけど、ちょっと揺れが気になったかな。『まだ研究中だな』という感じはしましたけど、ゆくゆくはすごくスムーズに運転できるようになったら利用したいなと思いました」

実証実験では、緊急時の対応などをするためにドライバーが乗っていますが、備前市は、いずれは完全自動運転の導入も視野に入れているといいます。

(備前市 公共交通課 河上洋之さん)「近い将来、おそらく自動運転が導入されてくるんではなかろうかと思います。

今回の知見を生かして、持続可能な運行サービスの確立をできれば」

実用化に向け大きな一歩となった今回の実証実験は今月(1月)27日までで、

バスは旧閑谷学校からJR吉永駅までを4往復し、予約をすれば誰でも無料で乗車することができます。