日本銀行は今年初めてとなる金融政策を決める会合で、マイナス金利の解除を見送りました。

日銀はきょうまで開いた金融政策を決める会合で、▼短期金利をマイナス0.1%とし、▼長期金利をゼロ%程度に抑える現在の大規模な金融緩和策を維持することを全員一致で決めました。

日本銀行 植田和男 総裁
「大企業を中心に、経営者から賃上げに前向きな発言も見られ、賃金から販売価格への波及も少しずつ広がっている」

植田総裁は賃金と物価の好循環が進んでいるとの認識を示した一方で、「不確実性がなお高い」として緩和の継続姿勢を崩しませんでした。

そのうえで、マイナス金利解除のタイミングについて問われると、「物価目標実現に至れば、マイナス金利含めた緩和継続の是非を検討する」と述べました。

植田総裁のマイナス金利解除の時期についての言及を受けて、円相場は一時1ドル=146円台まで1円以上円高方向にふれています。