福島県双葉町の帰還困難区域の一部について、伊澤町長は14日「8月30日に避難指示を解除することで合意した」と明らかにしました。

双葉町の帰還困難区域のうち、特定復興再生拠点区域の避難指示解除について、14日午後、石井正弘経産副大臣と伊澤史朗町長などが協議しました。

協議の後の記者会見で、伊澤町長は「8月30日午前0時に避難指示を解除することを提案し、合意した」と表明しました。今後、政府が原子力災害対策本部を開き、正式に決定される見通しです。

また、伊澤町長は「復興への大きな一歩となる」とした上で、双葉町内に完成した新しい町役場庁舎の完成式を8月27日に行い、9月5日から業務を開始することもあわせて表明しました。

石井副大臣は「避難指示の解除はゴールではなく復興の本格的なスタート。一人でも多くの方が、故郷に戻れるよう町など関係者と一致協力し、全力で取り組んでいきたい」と話しました。

帰還困難区域で住民の居住を可能にする避難指示解除は葛尾村、大熊町に次いで3例目です。