■競泳 KOSUKE KITAJIMA CUP 2024(21日、東京アクアティクスセンター)

3月に行われるパリ五輪代表選考会の前哨戦、競泳のKOSUKE KITAJIMA CUP最終日が21日行われ、女子200m個人メドレーで大橋悠依(28・イトマン東進)が2分10秒71で優勝した。

3年前、このプールで東京五輪2冠を達成した大橋。昨年11月にアメリカ高地合宿、年末にシンガポール合宿を敢行し、パリ五輪に向けて強化を重ねてきた。18日の前日会見では「(東京五輪後の)3年間で一番練習してきた」と冬場のトレーニングを振り返り、20日の400m個人メドレーでは優勝。この日は本命種目の200m個人メドレーに臨んだ。

レースは3つ隣のレーンを泳ぐ松本信歩(21・東京ドーム)が先行し、150mを2位で折り返した大橋だったが、ラスト50mの自由形で強さを見せた。タッチ直前で松本をかわし、2分10秒71でフィニッシュ。パリ五輪の派遣標準記録(2分10秒70)にはわずか0秒01届かなかったものの、好タイムで大会2冠を達成した。「五輪メダリストであることはそんなに意識していないが、(パリ五輪は)自分の集大成になるので、一番いい泳ぎをパリの舞台でできるようにしたい」と語った大橋。ここ数年苦しいレースが続いていたが、勝負の年に再び手応えを掴んだ。

そして、3日間に渡って行われた大会のMVPが発表され、男子は渡辺一平(26・TOYOTA)、女子は青木玲緒樹(28・ミズノ)が受賞し、平泳ぎのベテラン2人が選考会に向けて弾みをつけた。