■ボクシング スーパーバンタム級 54・8キロ契約8回戦 那須川天心vsルイス・ロブレス(23日、エデイオンアリーナ大阪)

プロ3戦目となった那須川天心(25、帝拳)が23日、WBO・WBA世界バンタム級14位のルイス・ロブレス(25、メキシコ)と対戦し、3ラウンドTKO勝ちでプロ3戦目にして初めてのKO勝ちとなった。

キックボクシングでは42戦無敗、プロボクシング転向後も2戦2勝と負け知らず。初の世界ランカーとの対戦となった那須川、プロ15勝(5KO)2敗1分のロブレス相手に1ラウンドは右ジャブで距離をはかり、左のボディと落ち着いた立ち上がりとなった。

2ラウンドに入るとロブレスが積極的に前に出てきたが那須川は入ってくるところに左アッパーを合せるなど相手の踏み込みを抑えた。さらに左ボディが効果的に入っていった。

3ラウンドでも右ジャブからの左ボディ、このコンビネーションにロブレスは対応できなかった。すると4ラウンド開始直前にロブレスが立てず、右足首を痛めて棄権。那須川のTKO勝ちとなった。これにリングで待っていた那須川は「マジ?」と不満そうだったが「よっしゃ!KO!KOでしょう」ボクシングでの初のKO勝利に喜びを見せた。さらにファンには試合が早く終わり「文句言わないで頼む」とお願いしていた。

リング上での勝利インタビューでは「(相手が)足を痛めた。キック(ボクシング)の試合みたいですね(笑い)」と笑顔で話し、「前回と比べて進化を見せている途中だったんですけど、進化している姿は見せられたと思う」と口にした。それでも「まだまだこれからなのでしっかり強くなり続ける」とファンに約束した。