物価高などで新車の価格が年々高騰する中、中古車販売市場で新たな動きです。

大手メーカーが客の要望に合わせたリフォームを施した中古車の試験販売に乗り出します。

日産自動車によりますと、今月22日から販売会社の奈良日産と共同でリフォームなどを施した中古車の試験販売を20台限定で始めるということです。

具体的には、▼傷や経年劣化した部品を純正部品に交換し販売するほか、▼ホイールカバーを新たなデザインのものに交換するなど、内装や外装に改造を施した中古車の販売も行うということです。

日産自動車 グローバルアフターセールス商品開発&エンジニアリング事業本部 初鹿野久美 本部長
「自動車全体の価格が物価の高騰に伴い上がっているという中で、特に若い方を中心に、なかなか手が届きにくいというのも実態としてございます。より長く、より多くのお客様に乗っていただきたいという思いから、中古車の活用ということを考えています」

新車の販売価格をめぐっては、物価高などから高騰が続いており、日産は所得の低い若年層の取り込みが課題だとして、中古車事業の強化で購買層を拡大し、将来的な新車の購入につなぎたい考えです。

この新たなカタチの中古車販売については、来年度に事業化を検討するとしています。