地域の小学校に残された学校日誌などから、戦争当時の状況を知ってもらおうという展示会が山梨県笛吹市で始まりました。

笛吹市の春日居郷土館で開かれている「わが町の八月十五日展」

春日居郷土館で開かれている わが町の八月十五日展 笛吹市・山梨


25回目の今年は学校に残された記録に注目し、終戦前後に書かれた市内10の小学校の学校日誌や沿革誌を展示しています。

市内の小学校に残る学校日誌や沿革誌を展示


このうち境川小学校の学校日誌の8月15日のページには、玉音放送の記述と戦地に赴き亡くなった卒業生と思われる人たちの名前が記され、毎日のように戦死者の知らせが届いた様子がうかがえます。

天皇陛下の玉音放送を記述 境川小学校の学校日誌
戦死者を「英霊帰還」と記述 境川小学校の学校日誌


また一宮西小学校の沿革誌には、終戦となり校庭をサツマイモの畑から運動場に戻す記述があり、当時を知る貴重な資料となっています。

終戦となり校庭を畑から運動場に復帰させたという記述 一宮西小学校の沿革誌


笛吹市教育委員会 内田裕一さん:
当時の戦争時代の小学校の様子から、戦争の悲惨さを来ていただいた方に感じていただけたら幸いです。


この展示会は8月29日まで開かれています。

わが町の八月十五日展は8月29日まで開催


<なお休館日は毎週火曜日と8月12日(金)となっています>