海のパイナップルともいわれる珍味、ホヤの養殖で大きな被害です。去年の猛暑による海水温の上昇の影響で、宮城県石巻市の雄勝湾で養殖しているホヤの9割ほどが死滅し、水揚げ量が激減していることが分かりました。

ホヤが付いていない

石巻市の雄勝湾です。湾内の養殖いかだからホヤの水揚げが行われていました。しかし、本来、ロープにびっしりと付いているはずのホヤがほとんどありません。ホヤ養殖20年の伊藤浩光さんはこの状況を嘆いています。

漁師 伊藤浩光さん:
「いつもはいっぱい付いていて、1本当たり400~500個あるが、ほとんど死滅している」

全体の9割ほどのホヤが腐って海底に落ちてしまったのです。去年の猛暑で雄勝湾内の海水温が大きく上昇したことが原因で、9月以降、その被害が顕著となりました。

漁師 伊藤浩光さん:
「ホヤの出荷量は多くは出せない。むき身にできるか、量を多くつくれるかどうか心配」