15日大荒れとなった留萌、雪は降り続け、積雪は1メートルを超えました。
 連日の雪かきで困り果てています。

鈴木皓太記者
「留萌市中心部です。風は止んでいますが、きのうから降り積もった雪で歩道を歩くのも一苦労します」

留萌市民
「50年いるけど、初めて。雪を投げるところなくなる」

 そして大雪は札幌でも。北海道にやってきた外国人観光客は…

 オーストラリアからの観光客
「(北海道の雪は)スキーとかスノーボードにはサイコーだよね」

 大喜びの雪。しかし、私たち市民には…。

札幌市民
「(雪どうですか?)ひどいです」

 さらに、この雪で対応に追われる人たちも。

除雪業者
「雪の降り方も一気にすごい量が降ったので、4トンダンプで100台ぐらいの雪を運ぶんじゃないかと」

JAF兵庫支部野村文彦さん
「前タイヤが空転して動かないという感じなので。ウインチで引っ張って救出したい」

 ドカ雪となった札幌のマチをもうひとホリします。

堀内大輝キャスター
「午前8時過ぎの北区屯田の住宅街です。ココ歩道なんですけども、まだ除雪がされていないところがあって、歩道、歩けなくなっています。この時間まだ雪は降り続いています」

 札幌市は、15日から降り続けた雪で、積雪が80センチ(午前10時)まで増えました。
 バス通りも車の渋滞が続きます。

堀内大輝キャスター
「青信号ですが、車が渋滞していて全く進みません。路線バスもかなり長い間動いていませんね、時刻表を見ると、30分、40分以上遅れているバスもあります」

 そして住民は、早朝からの雪かきに追われました。

堀内大輝キャスター
「何時からやっていますか?」

住民
「きょうは5時半ぐらいから。まだまだかかる…」

堀内大輝キャスター
「(おうちの車?)はいっ!朝起きたらこんな状態。やばいですね、雪がほんとにやばい」

 久しぶりの大雪に見舞われた札幌。一晩で降った雪の勢いをカメラが捉えました。
 南区に住む番組スタッフの自宅駐車場です。
 15日夜9時から16日朝8時まで、撮影を続けるとクルマは、あっという間に、雪に埋もれてしまいました。
 
 日本海側を中心に、15日から降り続いた雪。一番多い、札幌市南区の小金湯では、43センチとなりました。
 どんどん高くなる雪山。
 除雪業者も、増える依頼の対応に追われています。

 札幌市北区の除雪業者。
 朝3時半から動き始め、きょう1日で60件の除排雪を行います。

依頼者
「(排雪が)ないとひたすら雪山が大きくなるので、道路も危ないですし、大変助かっています」

 15日からの大雪で「急に依頼が増えた」と話します。

ケンタ工業梶原啓樹主任
「1日10件ぐらいの依頼が、(きのう・きょうで)50件ぐらいきているので、約5倍ぐらいの印象。かなりフル稼働でみんなやっている。一晩で一気に30~40cmって感じなので、かなり大変な状態」

 この大雪で忙しくなった人たちは、他にも。

 JAF兵庫支部 野村文彦さん
「道が混んでいるので、5分10分では到着できないけどお待ちいただければ」

 JAF=日本自動車連盟・札幌支部には午前9時までに、130件もの救援要請が入っていました。すぐに現場へ向かいますが…。

JAF兵庫支部 野村文彦さん
「タクシー動けなくなっているのこのあたりで見ていないですか?」

 応援で兵庫県から来ている野村さん。慣れない雪に視界を奪われ、なかなか現場を見つけることができません。

JAF兵庫支部 野村文彦さん
「見えました、見えました!」

 着いたのは、豊平区内。2台の車が雪に埋まり、動けなくなっていました。

救助しようとした同僚男性
「タクシーをなんとか出そうと思って来たんですけど、私はまっちゃいました」

 同僚が救助しようとして「二重遭難」したようです。
 野村さんが、ウィンチで車を引き上げ、助け出しました。その時。

 近所の人
「はまっちゃいました、私もバックしようとして」

JAF兵庫支部 野村文彦さん
「まじすか!」

近所の人
「そこが埋まっていたのでUターンして、戻ろうとしたら私がはまりました」

 近隣住民で救助。
 タクシーも、1時間以上かけて、ようやく救助できました。

 JAF兵庫支部 野村文彦さん「出ましたね、良かったです。ちょっとホッとしました。意気込みはなんでもかかってこい!ですね」

《補足》
16日午前0時から午後4時までにJAFに寄せられた救援要請は1120件。
単純計算で1分1件以上です。
 
16日午前9時までの24時間に、札幌市内に降った雪の量は各区軒並み20センチ以上、北区や東区、南区、西区では30センチ以上の雪が降りました。