各世代のトップランナーがふるさとのたすきを繋ぐ、都道府県対抗女子駅伝が、きのう(14日)京都市で行われました。

若きエースたちの力走、天満屋・谷本観月選手のラストラン。。。6年ぶりの入賞を目指した岡山県チームの裏側を追いました。

9人で繋ぐ42.195キロ。8位入賞を目指す岡山ですが、1区で27位と出遅れます。

2区で待ち構えるのは、去年17人抜きを見せた、津山高校1年のドルーリー朱瑛里選手。数々の日本記録を持つ田中希実選手と同じ区間とあって、大きな注目を集めていました。

【画像①】ドルーリー朱瑛里選手(津山高校1年)

(ドルーリー朱瑛里選手)
「1人1人前を追いかけて、1つでも順位をあげてチームに貢献できたらと」

大学生・社会人も走る区間。8人抜き、高校生トップの区間5位の走りで順位を19位まであげるも、悔しさをにじませます。

(ドルーリー朱瑛里選手)
「中盤が、少しタイムが落ちてしまった。どんな状況でも自分の力を最大限に発揮できるような力が大事になってくるのかな」

3区は、1500メートル全国覇者で今大会は初出場の、岡山市立京山中学校の黒田六花選手。後半苦しい走りになりますが、1人を抜きます。

【画像②】黒田六花選手(岡山市立京山中学校3年)

その後、一時は21位まで順位を下げた岡山。6区、今大会で引退を決めている天満屋・谷本観月選手が笑顔で駆けだします。

(谷本観月選手)
「知り合いの方や友達が、結構応援してくれたんですけど、うれしくて泣きそうでした」

谷本選手、6人を抜きやり切った表情を見せました。

【画像③】谷本観月選手(天満屋)

「ナイスラン!頑張ったね」

(谷本観月選手)
「楽しく走れました。悔いはないです」

「友達です。走っているんです。おかやまマラソン」
(友人)
「絶対に見ないといけない、という使命感。かっこよかったです。最後にふさわしい。最高でした」

その後、8区の岡山市立京山中学校・石原万結選手の区間4位の走りなどで9位まで押し上げると、9区は天満屋・立迫志保選手。

懸命に前を目指しますが、年始に体調を崩したことも影響し、最後は14位。去年の18位よりは上げたものの6年ぶりの入賞は叶いませんでした。

(立迫志穂選手)
「同じチームの谷本先輩も、今回のレースで引退されるということで、いい形で引退レースをしてもらいたいなとおもっていたんですけど、届かなくて悔しい」

ラストランを終えた谷本選手は、なんと自身初の区間賞。有終の美を飾りました。

(天満屋 松下菜摘選手)
「いやあさすがです。さすがです」
(天満屋関係者)「鳥肌もの」

(天満屋 谷本観月選手)
「天満屋に入社したときに、駅伝を走りたいという思いがあったので、駅伝を最後にしたかった。11年間苦しいこともあったんですけど、いろいろな経験をさせてもらって最後いい締めくくりができた」

ー岡山県チームの中高生にメッセ―ジを

「みんな、大きくなったら天満屋に入ってください」

そして全国の舞台を経験した将来のエースたちは…

(京山中3年 黒田六花選手)
「自分の走りで、誰かが感動したり勇気が与えられるような選手になりたい」

(津山高校1年 ドルーリー朱瑛里選手)
「トップの選手はすごくかっこいいですし、私も憧れます。そういった選手に少しでも近づけるようになりたい」

それぞれの未来につながるものを得た選手たち。再び自分の目標を目指し走り出します。