DeNAからポスティングシステムを用いカブスへの入団が決まった今永昇太投手(30)が、シカゴ市内のホテルで入団会見を行った。契約は4年総額5300万ドル(約77億3800万円)が保証され、最大で5年総額8000万ドル(約116億8000万円)になる。
シカゴはマイナス1度まで冷え込む極寒の日となったが、今永の会見は熱いメッセージで始まった。「Hey Chicago! What do you say? The Cubs are gonna win today」カブスの応援ソング『GO CUBS GO』の一節を使った英語での自己紹介に、会場にいたシカゴのメディアも参加を許された一部ファンも大いに沸いた。
レッドソックス、エンゼルス、ジャイアンツなど5球団からカブスを選んだ理由については「自分自身、可能性が無限大に広がるチームを求めていた。カブスに入団することが自分の成長につながると思って決めた」と話し、「自分自身はまだ未完成だと思っている。カブスに入団して、ピッチングコーチの話を聞いたり、チームメートの投球を見たりして、自分自身がカブスと一緒に成長して完成に近づいていければいいかなと思う」と、更なる成長を誓った。
チームメートとなる鈴木誠也と契約後に連絡をとったことも明かし「彼も自分のことのようにうれしがってくれている」と語ったが、ドジャースの大谷翔平については「連絡先は知っているんですが、僕から連絡するのはすごく恐れ多くて」と、自身が年上でありながらもメジャーMVPに遠慮がちの様子だった。
それでも4月5日からはドジャースとの3連戦が控えている。大谷と直接対決の可能性もあり「本当にアメリカトップの選手なので、でもこれからは同じ舞台でやりあえることを光栄に思って、自分の力を彼にぶつけていけたらと思います」と闘志を燃やした。
入団会見後にはファンフェスティバルにも参加した今永。熱狂的な大勢のカブスファンが集まる中、「Hey Chicago! What do you say? The Cubs are gonna win today」の会見の様子が流れると場内のボルテージは最高潮に。その後、今永が壇上に姿を表すとこの日最高の大歓声が沸き起こった。
■今永昇太(いまなが・しょうた)
1993年9月1日生まれ、福岡県出身。身長178cm・体重86kg、左投/左打
北筑高校を卒業後は駒澤大学、2015年にドラフト1位でDeNAに入団。2022年6月にはDeNA初となるノーヒットノーランを達成。今季は22試合に登板7勝4敗、防御率174奪三振、防御率2.80、通算では8年間で主に先発として165試合に登板し、64勝50敗、防御率3.18の成績