去年、鳥取県鳥取市の県立中央病院の救命救急センターが、救急救命士が医師からの具体的な指示を受けて行う救急救命処置「特定行為」の指示要請を拒否していた問題で、12日、病院が会見を開き謝罪しました。医師による救急隊員へのパワハラ行為もあったということです。
鳥取県立中央病院 広岡保明 院長
「県民の皆さんのみならず、消防署の職員の皆さんに心配、不安、また心を崩されるような障害を与えてしまったこと、深くお詫びしたいと思います。申し訳ございませんでした」
この問題は、去年12月5日、県立中央病院の救命救急センター長が消防局に対し、特定行為の指示要請に応じないなどとするメールを送り、その状態が10日間続きました。
特定行為とは、患者への気管内挿管や薬剤投与など、救急救命士が医師からの具体的な指示を受けなければならない救急救命処置のことで、今回、実際に指示が得られなかった事案は3件あったということです。