熊本の問題や現状を独自目線で取材する「RKK深掘り(ふかぼり)調査班」。
熊本市の小中学校では今、トイレの洋式化が進んでいます。ただ、まだまだ遅れているのが実情です。
取材をすると工事が思うように進まない事情が見えてきました。
下から2番目の洋式化率
12月の熊本市議会で、こんなやりとりがありました。
井芹栄次市議(共産)「(洋式化率は)政令市平均では66.3%で、熊本市は下から2番目という大変遅れた状況です。すみやかに洋式化100%を」

熊本市教委 遠藤洋路教育長「学校トイレの洋式化は、教育環境の改善とともに災害時の避難所機能の向上を図るうえでも重要と認識している」

熊本市の教育委員会によりますと、去年9月時点での公立小中学校のトイレの洋式化率は、熊本市が政令指定都市の中でワースト2位。50%にも達していません。

※文部科学省の調査(2023年9月1日時点)公立小中学校のトイレの洋式化率
●上位5都市
1位・・・川崎市 93.5%
2位・・・神戸市 84.0%
3位・・・横浜市 83.8%
4位・・・千葉市 82.8%
5位・・・さいたま市 75.2%
●ワースト順
1位・・・堺市 43.2%
2位・・・熊本市 48.8%
3位・・・岡山市 51.1%
※政令市平均は66.3%