西武は11日、ソフトバンクにFA移籍した山川穂高内野手(32)の人的補償として、甲斐野央投手(27)を獲得したと発表した。

甲斐野は東洋大姫路高から東洋大を経て2018年ドラフト1位でソフトバンクに入団。19年のルーキーイヤーにはセットアッパーとして65試合に登板、2勝5敗28セーブ26ホールド。シーズン終盤まで新人王争いを繰り広げた。昨季は46試合に登板し、3勝1敗2セーブ8ホールド。防御率は2.53。

渡辺久信球団本部ゼネラルマネジャーは甲斐野について「チームにとって、救援投手が大きな補強ポイントでした。真っすぐとフォークで打ち取ることができるライオンズにいないタイプの魅力的な投手です」とチームを通じコメントした。

またソフトバンクはホームページに甲斐野のコメントを掲載。甲斐野は「突然のことではありましたが、ホークスには本当にお世話になり感謝しかありません。ドラフト1位で獲ってもらったものの、期待に沿えるような活躍はできなかったと思いますが、チームメイト、監督、コーチ、スタッフ、フロントの皆さんには温かく見守ってもらい感謝しています。今回僕を評価、指名してくれた西武球団にも感謝しています。チームの雰囲気が明るくファンの方も熱いイメージがありますので、ベルーナドームでプレーするのが今から楽しみです。

最後にホークスファンの皆さんにも感謝を伝えたいです。良い時も悪い時も声援を送ってくれ、福岡の街を歩いていてもよく声をかけてもらいました。ケガから復帰した時にマウンドで受けた声援はずっと忘れません。今後のホークス戦でも、こっそり僕だけ応援して欲しいです。これからも野球人としてやるべきことは変わりませんので、ブレずに自分らしく頑張っていきたいと思います」とファンに向けて感謝を述べた。

■甲斐野央(かいの ひろし)
1996年11月16日生まれ、兵庫出身  188cm・92kg 右投左打
東洋大姫路高~東洋大~2018年ドラフト1位で福岡ソフトバンクに入団。
通算成績は160試合に登板し7勝8敗11セーブ、41ホールド、防御率3.43。