ヤクルトの新人合同自主トレが10日、埼玉・戸田市の2軍施設でスタートした。視察に訪れた高津臣吾監督(55)は、ドラフト1位の西舘昂汰(22・専修大)ら即戦力の期待がかかる上位指名の投手陣について「連れて行く予定です」と現時点での1軍キャンプ内定を明言した。

5位に終わった昨シーズン、チーム防御率は3.66とリーグ最下位。投手陣の再建を図るべく、ドラフトでは上位3人で大学・社会人投手を指名した。「大卒・社会人というのは最初から戦力になってほしいと思って指名させていただいたわけですし、決して余裕のある投手陣ではないので、そういう選手が頑張ってくれることがチームのレベルアップに繋がると思う」と期待を込めた。

キャッチボールやノックなど軽めの調整で初日を終えた西舘は「確定で決まった話ではないので、これから気を抜かずやっていきたい」と浮かれる様子はない。2月1日のキャンプインに向けて「まず1軍キャンプに帯同できるように、体作りをこの1ヶ月間取り組んでいきたい」と意気込んだ。今後、監督・コーチ陣らの会議を経て、キャンプの正式メンバーが決定する。

■西舘昂汰(にしだて こうた)
2001年6月9日生まれ 福岡県出身 188センチ・92キロ 投手/右投げ
筑陽学園高~専修大。188センチの恵まれた体格から投げおろす、最速152キロの本格派右腕。筑陽学園高では3年時に春の選抜、夏の甲子園に出場。専修大では1年秋からリーグ戦に登板。3年秋には東都2部優勝に貢献し、最優秀投手のタイトルを獲得した。去年のドラフト会議ではヤクルトから外れ1位指名を受けた。背番号14。