アメリカのオースティン国防長官が入院したことを数日間バイデン大統領らに報告しなかった問題をめぐって、ホワイトハウス高官はバイデン氏が国防長官解任を検討していないことを明らかにしました。

オースティン国防長官は今月1日から入院を続けていますが、バイデン大統領や、職務を一部代行した国防副長官らに入院した事実を4日まで伝えていなかったことが明らかになり、批判があがっています。

アメリカ国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は8日、「通常、閣僚が入院した場合は報告があると期待する」とした上で「今回の経験から学び、報告の手順や手続きを見直す必要があればそうする」と話しました。

ただ、「バイデン大統領は解任を検討しているか?」との問いに対しては、「オースティン長官が職務にとどまる以外の計画は何もない」と否定しました。また、国防総省の報道官は8日、オースティン長官が「激痛を訴えて救急搬送された」との報道を認めた上で、「オースティン長官は辞任する考えはない」と明らかにしています。