2人の妹の面倒を見る「ヤングケアラー」の高校生が実体験を元に発案した新しい形の「子ども食堂」が全国の高校生から応募された5,000を超えるビジネスプランの中でファイナリスト10組に選ばれ、1月7日、東京大学を会場に最終審査が行われました。
<伊豆伊東高校 平松美紅さん(3年)>
「すごい緊張してます。ドキドキです」
<伊豆伊東高校 大沼蕾さん(3年)>
「このままいけばグランプリ獲れると思うので、焦らずみんなで頑張っていきます」
「第11回高校生ビジネスプラン・グランプリ」には、全国の高校から5,000を超えるプランが寄せられ、ファイナリスト10組に選ばれた県立伊豆伊東高校(静岡県伊東市)が最終審査でのプレゼンテーションに臨みました。
3人の生徒が提案したのは大人に代わって、日常的に家事や家族の世話をする「ヤングケアラー」を支援する「毎日版こども食堂」。発案者のひとり・平松美紅さんが幼い2人の妹の面倒を見た実体験から生まれたプランです。
<伊豆伊東高校 平松美紅さん>
「妹がいるが、両親が共働きで、食事の面倒が大変だった。何か手助けができないかとこのプランを考えた」
「毎日版子ども食堂」は居酒屋など飲食店の利用客に一口100円で寄付を募り、10口たまると子どもたちが1回分、食事ができるという仕組みです。地元の居酒屋の協力を得て、これまでに5万円を超える寄付が集まり、のべ26人がこの子ども食堂を利用しました。
最終審査では、ファイナリスト10組がビジネスプランを発表。藻をバイオ燃料に変え、ビジネスチャンスにつなげるプランや廃材を使って子ども向けの教材を作るプランなど大人顔負けのビジネスプランを発表しました。
伊豆伊東高校も「毎日版子ども食堂」の可能性をプレゼン、伊東のまちの人の協力を得ながら1年にわたって積み重ねてきた実証実験の成果を堂々と伝えました。
結果は、グランプリは田園調布学園の中村美月さんが提案する「世界の女性を幸せにする『テック・ドミトリー』」が受賞。伊豆伊東高校は審査員特別賞に選ばれました。
一夜が明け、3人は協力してくれた居酒屋に受賞を報告しました。
<「笑あん」安藤健雄さん>
「このプランを通じて自分もいい経験になった。僕ら飲食店も子どもたちに笑顔と来やすい(場所を)つくっていきたいと思う」
<伊豆伊東高校 平松美紅さん>
「私たちのプランを知った方々がやさしく支援して下さって、温かいつながりをたくさん持てたことで、たくさんの温かみやつながりがとても大切なんだなということを学びました」
「毎日版子ども食堂」を知った4件の飲食店から協力の申し出があったということで、3人はNPO団体などにこの仕組みを引き継いでいけたらと話しています。
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