◆序盤は連覇狙う駒澤大が快走!

前日の1日、能登半島で震度7の地震が起こり、震災の影響で開催が心配されたが予定通り開催。4年ぶりにスタート地点に観客が集まり、気温は4.8℃、風速0.9mと絶好のコンディション。23校が新年の箱根路へ。各校の応援団も声を出しての応援となった。

史上初となる2年連続“学生駅伝3冠”を狙う駒澤大は当日にエントリーを変更し、1区にハーフマラソン日本人学生歴代1位(1時間00分11秒)の篠原倖太朗(3年)を起用。盤石のメンバーでのレースとなった。スタートから駿河台大のS.レマイヤン(1年)がトップに立ち集団を引っ張る展開。5㎞付近でレマイヤンに青山学院大の荒巻朋熈(2年)、国学院大の伊地知賢造(4年)と駒澤大・篠原が付いていった。

11㎞付近でレマイヤンと篠原が抜け出し、14㎞付近で篠原が初めて前に出ると17㎞付近の登りで仕掛け、単独走となった。篠原は安定した走りで2区(23.1km)の主将・鈴木芽吹 (4年)にトップでタスキリレー。これで駒澤は学生3大駅伝で22区間連続の“1位タスキリレー”とレースの流れをつかんだ。篠原は1時間01分02秒と1区歴代2位のタイムで、走り終わった後「盛り上がったでしょう」とチームメイトに話すなど笑顔を見せた。

3000m障害の日本記録保持者、東京五輪7位、世界陸上6位と世界の舞台で戦ってきた順天堂大の三浦龍司(4年)は最後まで集団から抜け出せず10位で最後の箱根を終えた。

2区の駒澤・鈴木は8㎞付近で2位集団との差を30秒としてトップをキープ。10㎞付近の給水ではチームメイトに笑顔を見せて給水担当の仲間に声をかける場面も。15㎞から始まった上り坂でもスピードは落ちず。だが最後の急こう配で苦しい表情となり、ややスピードが落ちたが首位をキープし、23区間連続となる1位でのタスキリレーを達成。

箱根デビューとなった青学の黒田朝日(2年)は、9位でタスキを貰ったが7人を抜いて2位まで順位を上げ、トップの駒澤とは22秒差まで詰め寄った。