ロシア北部の刑務所に移送された反体制派指導者ナワリヌイ氏がSNSを更新し、「北極圏にいる。私は元気だ」と投稿しました。

ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏は今月初め、収監されていた首都モスクワ東方ウラジーミル州の刑務所から移送され、所在不明となっていましたが、25日、ロシア北部ヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所にいることが確認されました。

ナワリヌイ氏は26日、所在不明となって以降初めてSNSを更新し、「私はサンタクロースだ。20日の移送でひげが伸びた。いまは北極圏にいる」と投稿しました。

長時間の移送で疲れたとしながらも、「私は元気だ」としています。移送された刑務所は永久凍土地帯にあり、通信も困難だとされていて、今後、支援者らを通じた発信も難しくなるとみられます。

ナワリヌイ氏は、プーチン大統領が通算5選を目指す来年3月の大統領選でプーチン氏に投票しないよう呼びかけていて、ナワリヌイ氏の広報担当者は「プーチン大統領はナワリヌイ氏の影響力を抑え込もうと孤立化させることを望んでいる」と指摘しています。