サッカーの明治安田生命J1リーグ第21節、川崎フロンターレ対ガンバ大阪が9日、神奈川・等々力陸上競技場で行われ、川崎Fが4-0で勝利した。

リーグ3連覇を狙う川崎は直近5試合で1勝1分3敗と苦境に立たされている。1試合消化試合数が多い首位、横浜F・マリノスとの勝ち点差は9。これ以上は離されることは避けたいところだ。さらに鬼木達(とおる)監督(48)は新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者となり不在。代わりに元日本代表、寺田周平コーチ(47)が指揮を執った。

一方ガンバ大阪も直近5試合で1勝1分3敗。前節では残留争いのライバル、湘南ベルマーレと戦い、1人少ない相手に0-1で敗戦。順位が入れ替わり15位とこちらも苦しいシーズンを過ごしている。

サッカー日本代表、森保一監督(53)も視察に訪れたこの試合は試合開始早々から動いた。
前半6分、川崎FのMFチャナティップ(28)のスルーパスから抜け出したFWマルシーニョ(27)が左サイドを抜け出すと、中央で構えていたFWレアンドロ・ダミアン(32)へ右足アウトサイドのパス。レアンドロ・ダミアンのシュートはG大阪GK東口順昭(36)の手を弾くも、ネットに吸い込まれた。

いきなり追いかける立場となったG大阪はその直後にMF奥野耕平(22)が川崎F・脇坂泰斗(27)へのファールで一発退場。1人少ない状態で戦うことに。

有利な立場となった川崎Fはさらに前半17分に追加点。バイタルエリア中央、フリーでボールを受けた脇坂が素早い縦のパスをレアンドロ・ダミアンへ。そこから2タッチでマルシーニョにスルーパスを出すと、マルシーニョはニアに蹴りこんだ。

攻撃だけではなく、守備でも安定を見せた川崎F。G大阪は相手陣地まで中々運ぶことができない。前半30分には川崎F・脇坂がセンターサークル付近でボールを回収するとパスをつないで左SBの佐々木旭(22)へ。その佐々木が中央にボールを送るとエリア内で待っていたマルシーニョがスルー。そこに走り込んできた脇坂が左足を合わせゴール右下隅に流し込んだ。

さらに前半36分には脇坂のコーナーキックからDF車屋紳太郎(30)が触りエリア内でワンバウンド。高く浮いたボールをFW家長昭博(36)が利き足ではない右足でバイシクルシュート。ジャストミートし4-0とした。

川崎Fは後半に入ってからペースを落とすも前半に続きゲームを支配。追加点こそ奪えなかったが、G大阪の攻撃陣にほぼ何もさせることなく90分を終えた。