世界の強豪16チームが参戦しているバレーボールネーションズリーグ・予選ラウンド最終週が8日、大阪・丸善インテックアリーナ大阪で行われ、世界ランキング7位の男子日本代表は、同14位のカナダに3-1で勝利し、日本は8勝2敗とした(25-20、25-16、22-25、25-20)。前日の他会場での結果で日本はすでに8位以上が確定し、初のファイナルラウンド進出を決めていた。

スタメンにキャプテン石川祐希(26)、西田有志(22)、山内晶大(28)、小野寺太志(26)、大塚達宣(21)、セッター関田誠大(28)、リベロ山本智大(27)を起用した。

対戦成績は通算39勝24敗とカナダに勝ち越している日本。第1セット序盤から西田の強烈なスパイクで得点を重ねた。その後は現役大学生でVリーガーの大塚がスパイクを決めるなどし3連続得点、25-20で先取した。

第2セット、出だしから西田がカナダのスパイクをブロックし3連続得点と勢いに乗る。さらに日本は持ち味のサーブで崩し、西田、石川が相手コートにスパイクを次々と叩き込んでいく。石川がこの日最初のサービスエースを決めるなど3連続得点でリードし、12-6で折り返した。日本は平均身長が約10cm高い相手に、山内のブロックや小野寺のクイックなどミドル陣が奮闘。相手の3枚ブロックをものともしない西田のスパイクもあり日本の勢いは止まらない。会場の応援もヒートアップし日本を後押しした。24-16の場面で石川が3つ目のサービスエース。このセットも奪い、日本が2セット連取をした。

第3セットはカナダにお株を奪われるかたちに。サービスエースを3本連続で決められ、先に折り返しの12点目を奪われた。しかし、13-13の同点に追いつくと、西田が無理な体勢から渾身のアタックを決め逆転。その後は一進一退の攻防となったが競り負け、セットカウントを2-1とした。

流れを引き戻したい日本は第4セット、13-13の場面でカナダのミスに助けられ、16-13とリードすると、途中出場の髙橋健太郎(27)が相手スパイクをシャットアウト。会場のボルテージも一気に上がり勢いに乗った。21-18と3点リードしたところで、サーブが絶好調の西田が崩し、小野寺の速攻で22-19。ミスもあり24-20とすると、最後はキャプテン石川が決めた。
セットカウント3-1で勝利した日本。この試合、ブロックポイント5と相手カナダの4を上回り、ファイナルラウンド進出を決めた直後の試合をものにした。

8勝2敗とした日本は次戦、9日にドイツ(世界ランク15位)と対戦する。
※世界ランキングは試合前時