来年、就職活動を行う高校2年生を対象にした企業説明会が、香川県坂出市の高校で行われました。


(茅原淳記者)「企業が説明するのに使っているのはブースではなく教室です」

坂出市の坂出第一高校で行われた企業説明会です。

工業や食品、福祉などの分野の地場企業5社が参加。

卒業後に就職を希望している2年生約50人に、会社の魅力や業務内容を説明しました。

来年3月に就職活動をスタートさせる2年生に、就職への具体的なイメージを持ってもらおうというものです。

(企業の担当者)「なかなか直接求職を考えている生徒さんとお話しする機会はないので、そういう部分ではいい機会だと思います」

香川県の高校卒業者の就職内定率は、昨年度で99.6%と、リーマンショックなどの時期を除くと30年以上98%を超える高い水準で推移しています。

(生徒)「今考えている就きたい職業は、食品開発系の仕事に就きたいなと考えています」

食物科を持つ坂出第一高校では、就職する人の7割が調理関係や飲食関係に就職しますが、その4割は県外企業です。

(生徒)「自分が目指しているのが食物科のことなんで、興味がなかったんですけどいざ聞いてみると結構おもしろそうだなという仕事も多くて」

(記者)「Qそういう方も考えてみようかなと思いますか」
(生徒)「はい」

(企業の担当者)「働き手不足のそれに直結するかどうかというのは全然わからない話なんですけど、本人の取り組み方が前向きかどうか、そこだけです」

(坂出第一高校 武田弘史就職指導主任)「自分が就いた仕事にやりがいを持って、長く仕事をしてその仕事が次の自分のキャリアになっていくというような考えで人生設計をしてもらいたい」

企業側では、人手不足の一方で、AIによる技術革新も進んでいます。

生徒たちは、来年3月から就職活動をスタートさせます。