岡山県の笠岡市議会で、職員のほか市長などの特別職や市議会議員によるハラスメント防止に関する条例が可決されました。特別職も含めた条例は岡山県内では初めてになります。

きょう(20日)、最終日を迎えた笠岡市議会の定例会で、「笠岡市の市長等、職員及び議員のハラスメント防止に関する条例」について審議されました。

この条例は、職員のほか市長などの特別職や議員がハラスメントを理解し、快適に働くことができる職場環境の確立を目的とする議員発議の追加議案です。

ハラスメント問題が起きた場合、市長が必要な措置を迅速かつ適切に講じなければならないことなどが定められていて、採決の結果、全会一致で可決されました。

(笠岡市議会 妹尾博之議長)「早急に条例として作っていかなければならないであろうということで、決議をいたしました」

(小林嘉文 笠岡市長)「職員一人一人が気持ちよく職場で働けるような環境整備を私が先頭になって今環境づくりをしている最中でございますので、その方向はまあ、全く変わらないと」

条例は年内に施行される見込みです。また今月(12月)6日に公開された市長のパワハラ発言とされる音声について、議長は「第三者機関を通じて対策委員会に判断してもらう形になる」と述べました。