西日本上空「平年より10℃低い」 日本海には“ドカ雪”もたらす「JPCZ」明瞭に

地上の気温を大きく左右する上空1500メートル付近の寒気予想をみると、19日(火)はいったん冬型の気圧配置が緩み上空の寒気の流れこみも弱まっていましたが、20日(水)以降、再び強まります。
21日(木)は中国地方上空に上空1500メートルで-12℃以下の非常に強い寒気が入ってきます。これは平年に比べると10℃前後も低く、この強さの寒気は真冬でもそう何度もないようなレベルの強さです。

22日(金)にかけても中国地方を中心に-12℃以下の非常に強い寒気が入り、また、平地で雪を降らせる目安である-6℃以下の寒気が太平洋側の沿岸まで南下して全国的にスッポリと覆われる見込みです。
日本海側だけでなく一部が太平洋側にも流れこんでくるため、福岡や広島や名古屋などでも雪となり一部では積もる所が出てくるおそれがあります。山地では大雪となるでしょう。

また、雪雲をより発達させる上空5500メートル付近の寒気は、-30℃以下の強い寒気が山陰沖まで南下してくるほか、-36℃以下の非常に強い寒気も北日本の日本海沿岸まで南下してきます。

日本海側は大雪となる見込みです。特に雪雲が発達したJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)も再び明瞭となり、22日にかけて北陸方面に向かうとみられていますが、21日夜には西日本の日本海側に南下する可能性があります。JPCZ 周辺では気圧の傾きが大き く、風が強く吹いて波が高くなり、しける所がある見込みです。