地域の伝統産業への理解を深めます。東かがわ市で江戸時代から続く昔ながらの醤油づくりに欠かせない麹の仕込みを市の職員が体験しました。

東かがわ市引田で江戸時代から醤油作りを行っている「かめびし」です。

市の職員2人が4日かけて行う麹の仕込みの2日目の作業、「手入れ」を体験しました。

初日にむしろの上にならした麹を棚から降ろして、麹の中に菌糸が行きわたるよう塊を砕いて再びむしろに寝かし棚に並べていきます。

むしろを使った麹の仕込みは、全国でここにしか残っておらず、国の登録無形民俗文化財に指定されています。

(体験した市の職員)「低いところから高いところまで積み重ねていくのでそこは大変でした」

(記者)「麹に触れたことはありますか」
(体験した市の職員)「ないです。麹は温かいんやなあっていうのがまず素人目で見ておもしろいなあと思ったところです」

(かめびし 廣瀬和也さん)「醤油の味、製法なんかを次の世代またその次の世代ずっと続けていけるようにがんばっていきたいと思ってます」

4日かけて仕込んだ麹はもろみ蔵の杉桶に入れて、早くて1年3か月、長いもので20年熟成させて醤油にしていきます。気温が低い時期に行われる麹の仕込みは、4月下旬まで続きます。