その存在は知られていながら、長きにわたり所在が不明だった、竹久夢二の描いた油彩画「アマリリス」などがメディアに初公開されました。

昨年12月に、夢二郷土美術館が購入した、竹久夢二が30代のころに描いた油彩画「アマリリス」です。

夢二が長期滞在した、東京・本郷の菊富士ホテルに寄贈したもので、1944年の閉館後、所在が分からなくなっていましたが、昨年、東京の画廊にあるということが分かったということです。

また、夢二が欧米に外遊した際に描いたスケッチも初公開されました。

(夢二郷土美術館 小嶋ひろみ 館長代理)「素晴らしい夢二式美人がアマリリスの花とともに描かれ、夢二を知るうえで非常になくてはならない作品だと思い、この奇跡的な出会いに非常に大きく感謝した」

「アマリリス」と「外遊スケッチ」は、来年(2024年)夢二生誕140年記念巡回展で展示される予定です。