今年も残すところ半月あまりです。校舎にベートーベンの交響曲第九番「第九」の調べが響き渡りました。高松高校での演奏会、およそ300人による年末恒例の調べです。
香川県立高松高校の校舎に、「第九」の調べが響き渡ります。1988年から続く、年末恒例の演奏会です。

生徒たちは、この日のために練習を続けてきました。演奏中に、思わず感極まる生徒もいました。
(チェロ 松野千愛さん)
「みんなと一緒に過ごした時間とか、いろいろなことを思い浮かべながら弾きました」

独唱を行うバリトン担当の生徒。オーディションでその座を勝ち取りました。
(バリトン 橋本康太さん)
「校舎に思いっきり自分の声が響いているのを感じて、とても楽しかったです。」

今年は、オーストラリアの高校生も特別参加しました。およそ300人による演奏と歌声が、師走の空と人々の心に響き渡ります。


(訪れた人は)
「一生懸命生きていこうという、勇気をもらいました」

(コンサートマスター 塩津ひまりさん)
「引退なので、これで最後にこうしてみんなで演奏できて、憧れの舞台だったので幸せです」


3年生の高校生活も、残すところわずか。最後の冬の思い出です。